2011年5月19日木曜日

東大生は強制発想のあるべき姿を考えた.第1回i.schoolワークショップ⑥



インパクトダイナミクスを行っていた我々のチーム.
しかし,思った以上に個人のアイデア出しもうまくいかず...
その次の段階のグループワークとして個々のポストイットから関係性を考える...
だがチームを沈黙が包んだのだった...

未来洞察フレームワークが自分で使いこなせるものにするためにも,
なぜこのような沈黙が多い状況になってしまったのかを分析してみようと思う.

自分の中では,その大きな理由として,
「強制発想で出てきたアイデアの多くが無難だった.」
ことなのではないかと思っている.

さらにもう一歩踏み込んで,
なぜ無難なアイデアが多かったのかを考えると,
チームにおける以下の問題があったのではないかと私は考える.

①未来イシュー・社会変化仮説にまだ抽象的な言い回しが残った
いちいち未来イシューおよび社会変化仮説の具体例を考えていては,
より短時間で多くの強制発想をするには適さないと感じた.

特に今回未来イシューでその傾向が強かったのだが,
例えば「農業のスキルの形式化」や「いろいろな野菜が買える」
「農業のスキル」ってなに?「いろいろな野菜」ってなに?
そこにまず考えがいってしまい,強制発想ができない.

さらに「農家の親がサラリーマン」という未来イシュー.
いままでは代々農家だったのがより自由化され,
誰でも農家できるということなのだが...
「農家の親がサラリーマン」ではイメージがいまいちわかないのだ.

②すでにあるのではないか・斬新さが足りないのではないかと考えてしまった
本来このアイデア出しの段階では,各々が自由に思ったこと書けばいい.
例えすでにあるものだったとしても,強制発想して出たのであれば書けばいい.
斬新か・つまらないか.そんなこと後から決めればいいことだ.
他の人にとってはそのアイデアが斬新であることもあり得るし,
そこからまた新たな発想へ発展する可能性も十分にあるのだ.

③強制発想の試行錯誤を設ける時間を作成しなかった
はじめから強制発想してうまくいくわけがない.
特に今回初めて未来洞察フレームワークを使うのだからなおさらだ.
人は他の意見を聞くことで,視点が変わり,思考が一気に進むことがある.
特に難しく考え過ぎてしまう人は,他の人のぶっ飛んだアイデアを聞くことで,
そうか!もっとこうやって考えればいいのかと視点を変えることができる.

今回の流れを確認すると,
いきなり個人ワークの強制発想時間を1時間を間の共有なくやってしまった.
ここはもっと個人ワークの時間を分割して(個人ワーク必要!),
グループで状況把握を間に挟んだりするのがよいのではないだろうか.

以上の3つの反省点からのインパクトダイナミクスの注意点をまとめる.

①未来イシュー・社会変化仮説にまだ抽象的な言い回しが残った
未来イシュー・社会変化仮説はイメージが湧くレベルの具体性・表現!

②すでにあるのではないか・斬新さが足りないのではないかと考えてしまった
→強制発想で思いついたものは,なんでもポストイットに書く!考えるのはあと!

③強制発想の試行錯誤を設ける時間を作成しなかった
→強制発想の個人ワーク時間は分割!いきなり完璧は狙わない!

さて,これで次回インパクトダイナミクスをやるときは,
だいぶやりやすくなるはずだ.

しかし,あともう一つだけ問題が残る...それは...
そしてそれを打開するには...

東大生は異分子の強みを活かそうとした.に続く...


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