2010年4月12日月曜日

技術経営戦略学基礎(ブートキャンプ)の授業メモ①

ブートキャンプで気になったこと,
重要と思ったことを簡単にメモしておく.

4月5日(月)
3限:技術経営戦略学とは
・日本の経済状況の説明があり,今の日本を一度は衰退していた旭山動物園のように,復活させる方法を僕たちが考える必要がある.

4限:科学技術による社会貢献
・産学連携はまだ新しい.したがって,今後のあり方について考えていく必要がある.
・東大は産学連携のフロンティアを走っている.
・「今の産学連携には,なにが正しいかはない.ただやるしかない」

以下の7つの質問に対して①か②かの意見が求められた.
どれも産学連携を考えていく場合,
はっきり自分の意見を言えるべきことであると感じた.

Q1. 大学の使命と産学連携
① 大学における研究教育は広く社会に役立てるものであって,特定の企業との共同研究は大学の成果を限られた人/組織にだけ与えることになるので,大学の社会的使命に反する.また企業からの資金で研究すると,大学の学問の自由が侵される心配がある.
② 大学で生まれた研究成果はイノベーションの源であり,広く社会に活用してもらうためにも,説教的に企業との共同研究を進めるべきである.

Q2. 研究成果の活用のために
① 大学で生まれた研究成果は,広く世界従に無条件で公開すべきであり,特許などで囲い込むべきではない.
② 大学で生まれた研究成果は,移転可能な技術成果(特許等の知的財産)にしなければ,産業界で活用することができない.

Q3. 特許は誰のもの
① 大学で生まれた特許等知的財産は,発明した個人に帰属すべきである.その知的財産の活用についても,発明者の意向に沿ってなされるべきである.
② 大学で生まれた特許等知的財産は,原則大学に帰属すべきである.その知的財産の活用については,大学の知的財産ポリシーに基づいてなされるべきである.

Q4. 学生の発明は誰のもの
① 学生じゃ東京大学の教職員ではないので,学生のなした発明は学生個人に帰属すべきである.(学生が出願人)
② その発明が,教職員の指導の下,大学の設備を使用してなされたものならば.その発明が原則大学に帰属することに学生は合意すべきである.(大学が出願人)

Q5. 大学発ベンチャーは有効か
① 大学で生まれた研究成果を社会に普及させるためにも大学発ベンチャーを積極的に起業すべきである.
② 大学で生まれた研究成果は,技術力と資金力があり継続的な発展が期待できる大企業での事業化を第一に考えるべきである.

Q6. 不実施補償は必要か 
不実施補償とは
参照:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20060308/114367/

Q7. 研究開発と特許の関係
① 大学での研究開発はその成果が直接利益を生むわけではないので,特許は自由に使えるようにすべきである.
② 大学での研究開発といえども,その成果が最終的には利益を生むことがあるので,特許を自由に使うことは許されない.

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